ブログ
「(自社は)知られていない」という視点に立つことが広告では大事
広告豆知識
「広告」というものを皆さんはどのように定義されていますでしょうか?
私は
「まだ見ぬ人に、情報を伝えるための手段の一つ」
と定義しています。
この中の「まだ見ぬ人」というところを私はとても大事に考えています。
広告相談会では、どの広告媒体が熊本の人口に対してどれくらいの人に届くか、ということを常に数字に落とし込んでご説明しているのですが、
ただ、それ以前に自社のサービスを知らせようとしたときに、ほとんどの人が「まだ見ぬ人(まだサービスを知らない人)」なのです。
例えばFacebookで1000人の友人がいたとします。(しかし、自分に友達が何人いるかが可視化されたのもFacebookのすごいところですね)
その1000人が多いか少ないかはいったん横に置いて、熊本市の人口は約70万人ですから、699,000人は基本的には自分のことを知らない方ということになります。
今はあえて強引に「熊本市」というフィールドで話を進めてしまっていますが、数字上は99.9%は自分のことを知らない人なのです。
そして「広告」というのは、この自社を知らない、まだ知らない99.9%の人に向かってやるものという意識で臨むことが必要だと思っています。
人はいつの間にか自社のことを知られていると思ったり、自分の業界の言葉で言ってしまいがちです。
でも基本的に99.9%の人は自分のことを知らない(99.99%かもしれません)。
なので、あたかも初めて説明するかのように、そして初対面の人に自己紹介をするかのように、広告をする必要があります。
何度も何度も、一回では伝わりません。そしてそうやって何回か伝えた中で、ふとした時に自分のことを覚えてもらうことがあります。それが広告の役割です。
一度覚えてもらうと、脳はその情報を逆に受け入れるようになります。そうやって古くからの社名やサービス名というのは、認知され、ときにブランドとなっていきました。
その第一歩は、「まだ見ぬ人に伝える」=「自分が知られていないということを自覚する」ということだと思います。
これは私自身への覚書としても書いています。クライアントさんのことを広告宣伝するときに、どうしても自分がその情報を知っているため「知っている側」に回ってしまいそうになる時があります。
自分がそうなってはいけないと思うし、いつも「知らないかもしれない」という視点で関わるようにしています。
2019.05.11