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【第1回】ワルツのホームページ作りへの想い

広告豆知識


今日のコラムは株式会社ワルツ(井上ちから)のホームページ作りへの想い、そして実際の作り方を書いていきたいと思います。

プロフィールにも書いているのですが、私が「広告」という業界に入ったのは2012年3月、34歳の時です。2011年10月に東京から熊本に移住してきて、そこからいろんな方とお会いした中のお一人が、前職の「ゆうプランニング」の社長でした。

「人の想いを広めるお手伝いをしたい」という想いがあった私は、社長とお話している中で「広告」というものがまさにその手段の一つであると気づき、広告業界の門をたたくことになります。

 

広告会社へ入社!しかし…

私が熊本に移住してくるときに、一つメッセージとして持っていたのが「中小企業・個人事業主の方々を応援したい」という想いでした。まさに広告業界に入った時にはそんな想いで入ったのですが、入って最初に驚いたのが広告料金の高さでした。

入社したての頃は、「これじゃあ小さい会社は広告出せないじゃん!」と思いました。

でも、もう入社してしまってるし……。
でも、中小企業の応援はしたいし……。
でも、普通の広告は高いし……。

など、様々な葛藤をへて、どうしたものかと考えて行き着いたのが「ホームページを中心にプロデュースをお手伝いする」ということでした。

ホームページであれば、最初に作るときにはお金は必要ですが、その後は保守料金だけで運営できますし、自分でブログを書いたり、SNSで発信したりすればしっかり収益につなげることができます。

同時に、ホームページというのは「ベースキャンプ」という感覚で、すべての発信や広告はすべてホームページが受け皿になってくれるので、まずはここをしっかり整えておく必要があると考えました。

 

いざ、ホームページ修行!


そんないきさつで、入社して割とすぐに「ホームページで生きていこう!」と心に決めました。その後は、いろいろなセミナーに有料無料関わらず参加し、社内のWEBデザイナーさんを捕まえては時間をもらっていろいろホームページの仕組みやWEBのことを聞きまくりました。

また、移住してから入社するまでの間に職業訓練校に3か月間通っていたのですが、そこでホームページをつくる授業が2週間だけありました。これはあくまでデザインができるわけではなく、自分で作ったものをサーバに入れてアップするということを学ぶだけだったのですが、これもすごく自分にとってよかったです。頭だけではなく体感的にどういう仕組みでホームページが出来上がっているのかを知ることができました。

 

はじめてのホームページ作成

そんなこんなでホームページへの知識を深めていくうちに、どんどんお客様のためにホームページを作りたいという気持ちも強くなっていきました。しかし、そんな簡単に仕事はいただけません。

最初にホームページを作らせていただいたのは、入社してちょうど1年くらい経ったころ、開業してパンフレットを作らせていただいたお客様からのご依頼でした。

社内のデザイナーと2人三脚で取り組み、初制作ということで制作費もかなり抑えて作らせて頂きましたが、ご依頼を頂いたお客様にも喜んでもらえて、私としては本当に記念になるスタートでした。

 

「ハイブリッド型」広告代理店の営業へ進化


その後、努力の甲斐もありホームページを作成する技術や知識も上がっていき、ありがたいことに様々なお客さまからホームページ作成をご依頼いただけるようになりました。また、広告代理店に所属していたため、ホームページを中心に提案しつつ、通常の広告(テレビCMやラジオCM、フリーペーパーなど)のお仕事も頂けるようになりました。

そのころになると、入社当時は高いと思っていたテレビCMやラジオCM等の広告も、高くても高いなりのリターンがあることを体感できるようになっていたため、より効果的な提案もできるようになっていました。

結果として、熊本では珍しい「ホームページのことも広告のこともわかるハイブリッド型」の広告代理店の営業となっていきました。

それからも、熊本県の玉名牧場様のホームページを作らせていただいたり、その実績をみて長野県の土肥農園様よりご依頼を頂けたりするようになりました。そして、「阿蘇くまもと空港」のホームページを作成させて頂いたことにより、「熊本を代表する仕事をしたい!」という当初からの想いも実現することができました。

ご依頼を頂いた全てのお客様のお陰で、本当にさまざまな実績を積み重ねさせていただき、現在に至ります。

 

ワルツのホームページ作りのポリシー


こうやって書いていても、私は本当にホームページ作りが大好きだなと思うのですが、その理由はシンプルに

「ホームページはその会社(人)の全てをあらわす」

からだと思います。

私はホームページを作るときに、本当に驚かれるくらいじっくりお話をうかがいます。それはもちろん尋問ではなく、

「この人はどんな想いで仕事をしてるのか」
「この人がこの仕事を通じて世の中に表現したいことは何なのか」
「この会社の世の中でするべきことはなんなのか」

ということを、耳を澄まして聞かせてもらっています。

時間としてはだいたい2時間の打合せを、対面またはSkypeなどで3~4回くらい行います。普通のWEB制作会社や広告会社に比べると、「打合せが多い!」と感じられると思いますが、それくらいしないと想いを持った方のお話を深く聞き取れないのです。

また、打合せの間にクライアント様に起きることも、私はすごく大切にしています。というのも、打合せによってクライアント様側に何か呼び覚まされることが必ずあり、それを聞くことで、クライアント様のより深い想いや願いを知ることができるからです。

そうやってじっくりお話を聴いていく中で、クライアント様の中でもホームページで表現したいことや伝えたいことが、すごく整理されていくようです。おそらく私のやっているのは、「どんな会社でありたいのか」ということを整理するお手伝いで、そのアウトプットとしてホームページを作っているだけなのかもしれません。そういう意味では、私がもう一つライフワークとして行っているコーチングの、ただの変化形かもしれません。

そのようにしてしっかりヒアリングをさせていただいて「底の底まで聴き切った」という感覚になってから、デザイナーさんやライターさんに入ってもらいます。そのチームでクライアント様の想いをしっかり共有しながらホームページを作っていくことで、クライアント様の願うホームページが出来上がっていくのです。

 

ホームページを大切にしている理由

私がなぜホームページを大切に思っているか、それは「インターネット上の会社そのもの」だからです。

ホームページは、実に様々な人が見ます。そのときに「決して背伸びをするわけでもなく、かといって必要以上に謙虚になりすぎることもなく、ありのままにその会社を表現することが大事である」と、私は考えています。

それは、「なんでもかんでも見せましょう」という意味ではありません。会社としてのビジョンや願っていることを、たとえ今は実現できていなくても、その実現に向かって進んでいること、そして自社のホームページを見ることで、あらためて「その実現に向かって進んでいくんだ」と自分自身で思い出すものだと思っています。

そんな想いで、株式会社ワルツ(井上ちから)はホームページを作っています。

次回は、ワルツのホームページ制作に関する特徴について詳しくご紹介していきます。お楽しみに!

2019.07.11