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音だけだから面白い?ラジオCMの性質やワルツが選ぶ名作CM

広告豆知識

ラジオCMが「面白い」理由


はじめに、ラジオCMが「面白い」と言われやすい理由について、一緒に考えていきましょう。

 

「音だけ」だからこそ想像力が膨らむ

ラジオCMは音だけです。テレビCMのように綺麗な映像で訴求したり、ストーリーで視聴者を引き込んだりすることはできません。

これは一見すると、ラジオCMの訴求力としては「弱い」と思われがちですが、実はそんなことはありません。むしろ、「映像がない」ことこそが、ラジオCMの強みと言っても良いのです。

映像がなく音のみのラジオCMは、聴取者(リスナー)の想像力を刺激し、活性化させます。また、映像がなく音だけなので、聴取者(リスナー)はより集中してCMを聞いてくれます。その結果、「CMの中身」を伝えやすくなるので、「内容が面白いCM」をつくれば、聴取者(リスナー)の記憶に長く残りやすいのです。

 

ラジオの「1人用メディア」という側面

テレビは、「家族が居間に集まってテレビを見る」というイメージがあるように、多人数向けのメディアと言えます。一方ラジオは、車の中や受験勉強中、仕事中に聞くといったイメージが強く、どちらかといえば「1人用メディア」と言えます。

したがって、テレビCMは多人数に向けた内容にするのが望ましく、ラジオCMはどちらかというと個人に向けた内容が響きやすくなります。そういった傾向があるため、ラジオCMのほうがより冒険がしやすく、おもしろいCM企画にチャレンジすることが可能なのです。

 

商品から離れていてもCMとして成立する

ラジオCMは、テレビCMに比べて、商品そのものから離れていてもCMとして成立するという側面があります。

例えば、世界一長い焼き鳥の話から、車のブランドに着地するといったことも、ラジオCMでは可能です。

「音だけ」かつ「個人に向けた」ラジオCMだからこそできる表現を考えていくと、必然的に「面白いCM」が増えていくのかもしれません。

 

異業種の人でも参入しやすい

ラジオCMは、新人コンペ・コンテストが盛んに行われています。たとえば、全国の放送局が主催しているものや、出版社である「宣伝会議」が主催しているコンペ・コンテストが知られています。

その結果、ラジオCMは異分野の人でも比較的参入しやすいので、広告業界のなかにいるだけでは出てこないような面白い発想が飛び出すこともあります。こうしたコンペやコンテンストによる継続的な新人の発掘が、面白いラジオCMを支えている一因だと言えるでしょう。

 

ワルツが選ぶ「面白いラジオCM」3選

ここからは、ワルツが「面白い」と思ったラジオCMをご紹介していきます。

 

キヤノン「だまし音」篇(60秒)

はじめにご紹介するのは、キヤノンの「だまし音」篇というラジオCMです。

CMは冒頭から「音」ではじまります。ビールかと思いきや炭酸水、激しい雨音かと思いきや天ぷらを揚げる音、携帯のバイブ音かと思いきや牛蛙といった具合に、似た音をまずはじめに流して、「実は違います」というナレーションとともに正解を発表していきます。

そして最終的には、「騙されやすい世の中に、しっかりしたオフィスセキュリティを」というコピーと共に、「キヤノンマーケティングジャパン」の会社紹介に繋がります。

こちらのラジオCMが面白いところは、「音だけ」というラジオCMの特性・有利性を活かしきっているところです。また、ラジオCMの構成が、最初は訴求したい商品から遠くても、最終的にはちゃんと着地できるという証明にもつながります。

出典:キヤノンマーケティングジャパン

 

キンチョール「殺虫剤占い」(60秒)

続いてご紹介するのは、キンチョールのラジオCMです。

キンチョールのラジオCMは、「殺虫剤占い」という企画で、関西弁の小さい女の子と男性が会話していく形で進行していきます。

女の子の軽妙な関西弁と、「殺虫剤占い」の内容が相まって、とてもおもしろいラジオCMに仕上がっていると思います。

声だけだからこそ、こうした漫才風のラジオCMも企画しやすいですね。

出典:キンチョー

 

トヨタ自動車「アクア」(60秒)

トヨタ自動車「アクア」のCMも、思わずクスッと笑ってしまいます。

短いラジオドラマのようなやりとりが何本か流れ、それぞれ微妙にありそうな言い間違いをしていきます。そして、言い間違いをするたびに、女性のナレーションで正解を言っていきます。

そして最後に、「これが言い間違いじゃなくて、踏み間違いなら笑えない」というコピーとともに、「踏み間違いサポートブレーキ搭載」のトヨタ自動車アクアを紹介するという流れです。

このラジオCMが面白い理由は、「言い間違い」という”音”だけで表現できる点にスポットをあてたことでしょう。音だけのラジオCMなのに、テレビで流れる車のCMより、よっぽど頭に残りませんか?

出典:トヨタ自動車

 

面白いラジオCMってどうやって作るの?

ここまで読んだ方のなかには、「自社でも面白いラジオCMを作ってみたい!」と思われた人もいるのではないでしょうか。

ラジオCMを作成するには、

①商品・サービスのターゲットを絞る
②商品・サービスのベネフィットを考える
③ターゲットがその商品を使うとどうなるか想像する
④ストーリーを固める

といった基本を押さえる必要があります。

ラジオCMの作り方について詳しくは、以下の記事をご覧ください。

>>必見!視聴者にささるラジオCMの作り方やテクニック | 株式会社ワルツ

 

ラジオCMを流す費用はいくら?

自社でおもしろいラジオCMを作成できたら、今度は実際にラジオで流す必要があります。

ラジオCMを流すための費用について、詳しくは以下の記事をご覧ください。

>>熊本でラジオCMを流すには?料金や効果を出す方法 | 株式会社ワルツ

 

ラジオCMは「面白い」ほど印象に残る

この記事では、ラジオCMが面白い理由や、ワルツが面白いと思ったラジオCMについてご紹介してきました。

ラジオCMは「音のみ」、「商品から遠くても成立する」、「個人向け」といった特性があります。この記事でご紹介したキヤノン「だまし音」、キンチョール「殺虫剤占い」、トヨタ自動車「アクア」は、それぞれ違った視点・コンセプトではありますが、ラジオCMの3つの特性をうまく活用していることがお分かり頂けると思います。

そして、面白かったラジオCMは、記憶にも残っているのではないでしょうか?同じ予算でラジオCMを作るのであれば、面白いラジオCMを作ったほうが消費者の記憶にも残るため、より広告としての効果も高まることが期待できます。

 

面白いラジオCMの制作ならワルツへ!

熊本県の広告代理店であるワルツでも、ラジオCMを多数制作しております。ワルツの制作実績は以下のページからご覧ください。

>>制作実績(テレビCM/ラジオCM/動画) | 株式会社ワルツ

「我社でも面白いラジオCMを作ってみたい!」と思った経営者の方は、ぜひワルツまでご相談ください。

>>お問い合わせ | 株式会社ワルツ

2021.01.23