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クロスメディアとは?メディアミックスとの違いや成功事例
広告豆知識
クロスメディアとメディアミックスの違いについて、正しく理解できていますか?
「実はクロスメディアとメディアミックスの明確な違いが分かっていない……」
「クロスメディアやメディアミックスの成功事例を知りたい」
この記事では、上記のような方に向けて、クロスメディアの正しい意味やメディアミックスとの違いなどについて、分かりやすく解説していきます。
目次
クロスメディアとは?
クロスメディアとは、簡単に言ってしまうと「商品やサービスをさまざまなメディアを使って宣伝・販促すること」と定義することができます。
たとえば、テレビコマーシャルなどで、最後に「続きはWebへ」という文字が表示されているのを見たことがないでしょうか?
これもクロスメディアの一例で、テレビコマーシャルからWebサイトへの流動を促しています。
でも、ただユーザーをあっちこっちのメディアにたらい回しにするのが、クロスメディアではありません。クロスメディアの重要なポイントは、各メディアそれぞれの利点を活かし、表現などを変えながら、複数メディアによる相乗効果を狙っていけることです。
メディアミックスとの違い
クロスメディアと似たような言葉に、「メディアミックス」があります。しかし実は、「メディアミックス」と「クロスメディア」は似て非なる言葉です。
「メディアミックス」とは、さまざまな広告媒体に広告を載せていく手法です。これだけ聞くと「クロスメディア」と同じように感じるかもしれませんが、
○クロスメディア:広告を見たターゲットを別のメディアへ誘導して、さまざまなメディアによって情報を補完しながら購入に繋げる。
○メディアミックス:同じ広告をさまざまなメディアに掲載して、不特定多数の認知度を上げる。
といった違いがあります。
クロスメディアの効果・メリット
ここからは、クロスメディアの効果やメリットについて見ていきます。
購買意欲が高い消費者を取り込みやすい
複数のメディアを駆使するクロスメディアは、主に以下のような流れで展開するのが一般的です。
①テレビCMや新聞広告などで認知度を高める。
②チラシ広告なども同時期に行う。
③Webサイトなどに誘導して購入や資料請求に繋げる。
つまり複数のメディアを経由するということは、それだけその商品・サービスに興味があるということになりますので、クロスメディアは最終的に購買に繋がりやすいというメリットが期待できます。
複数メディアの相乗効果で情報を補い合える
メディアがターゲットに伝えることができる情報はそれぞれ異なりますので、クロスメディアを利用すると、さまざまなメディアが色々な情報を補い合いながらターゲットに伝えることができます。
たとえば15秒間のテレビCMでは伝えきれなかった情報をWebサイトで詳細に伝えたり、歩いているときや電車・バスなどで見かけるポスターや広告を入り口としてFacebookやX(Twitter)などを見てもらえる場合があります。
ターゲット毎のニーズにあったメディアでPRできる
たとえば20代の若者をターゲットにした商品の場合、テレビ離れが進む「テレビCM」より、スマホなどに流れるネット広告のほうが有効な傾向にあります。
同じように、ネット広告は見ないけれど、新聞は目にする中高年層の世代もいます。クロスメディアは、こういった様々な世代に対して、有効にPRできるというメリットがあります。そのため、ターゲットが広い商品やサービスの場合こそ、クロスメディアが有効かもしれません。
効果を測定しやすい
クロスメディアでは、利用する広告媒体それぞれで、効果を計測することができます。通常、テレビCMなど一部の広告媒体の効果は測定しにくいですが、例えばテレビCMからWebサイトへ誘導している場合、Webサイトのアクセス数とアクセス元を見れば、テレビCMによるものかどうか大体判断することが可能です。
こういった形で、それぞれの媒体でどの程度効果があったのか把握することが簡単になります。
クロスメディアを成功させるポイント
クロスメディア戦略を成功させるためには、押さえておきたい大事なポイントがいくつかあります。
ターゲットの分析
まずは、PRしたい商品のターゲットを分析することが大切です。なぜなら、ターゲットによって有効なメディアが異なってくるためです。
たとえば、20代の若い世代をターゲットにした商品をクロスメディア戦略でPRしたい場合、テレビCMや新聞広告などのマス広告ではなく、SNSやYouTubeなどのネット系の広告が有効です。
PDCAサイクルを回して改善する
クロスメディア戦略を成功させるためには、PDCAサイクルを回すことがとても大切です。PDCAサイクルとは、「Plan(計画)/Do(実行)/Check(測定・評価)/Action(対策・改善)」の4つの項目を循環して行なうことで、ある施策やプロジェクトを常に改善しながら向上させていくことを目的としたマネジメント手法です。
PDCAサイクルで重要なことは、計画を立てて実行するまでは多くの人が行いますが、その後で「Check(測定・評価)」と「Action(対策・改善)」を行なうことです。
たとえばクロスメディア戦略を実施したら、必ず行った施策の結果を見て、反省点を次回に活かすための対策を考えることが重要です。PDCAサイクルを回しながら実行することで、より質の高いクロスメディア戦略を実現できます。
カスタマージャーニーマップを作成する
「カスタマージャーニーマップ」とは、ターゲット(顧客)の行動や思考、感情などを時系列で可視化し、どういった道筋をたどって商品・サービスの購入や資料請求・お問い合わせに至ったかを明確にすることを指します。
正確な「カスタマージャーニーマップ」を作成することができれば、「電車内のつり広告からSNSへ誘導するのが有効そうだ」といった具合に、クロスメディア戦略を行なう上では非常に強力なツールとして活躍が期待できるでしょう。
クロスメディアの成功事例
ここでは、クロスメディアの成功事例についてご紹介していきます。
「テレビCM」から「ホームページ」へのクロスメディア
まずは記事中でもご紹介しましたが、「テレビCM」から「ホームページ」へ誘導を促す成功例です。こちらは、クロスメディアの中でも代表的な例と言えるでしょう。
実際、テレビCMの最後に「続きはWebへ」という形でWebサイトに誘導するCMは、多く存在していました。
テレビCMへの広告出稿方法やホームページ制作について詳しくは、以下の記事をご覧ください。
>>熊本でラジオCMを流すには?料金や効果を出す方法 | 株式会社ワルツ
>>【第1回】ワルツのホームページ作りへの想い | 株式会社ワルツ
>>「コーチングで未来をつくるホームページ」の特徴・メリット | 株式会社ワルツ
「電車・バスのつり広告」から「SNS」へのクロスメディア
続いて、電車やバスのつり広告から、「SNS」へ誘導するというクロスメディアの手法をご紹介します。
通勤・通学などの移動時に目にする人が多いバスや電車のつり広告ですが、読んでもらおうと長文を書いても、あまり読む人はいないと思います。そこで、企業としてFacebookやInstagramなどを開設しておき、そちらへ誘導するという手法があります。
各SNSへの広告出稿方法について詳しくは、以下の記事をご覧ください。
>>Facebook広告とは?失敗しないためのやり方や画像サイズ | 株式会社ワルツ
>>熊本でLINE広告を始めたい企業は必見!料金や特徴・メリット | 株式会社ワルツ
>>Instagram(インスタグラム)広告のメリットや種類・費用 | 株式会社ワルツ
>>動画広告の配信先はどこ?YouTubeなどの掲載場所や特徴 | 株式会社ワルツ
「SNS」から「ホームページ」へのクロスメディア
続いて、「SNS」から「ホームページ」へのクロスメディアです。例えば上記のバス・電車内のつり広告からSNSへ誘導した続きだと考えても良いでしょう。
企業のFacebookに来たユーザーは、企業の投稿を閲覧します。そこでさらに興味が沸いた人は、企業のホームページや、商品のWebサイトへ移動します。Facebookには企業URLを登録しておく箇所がありますので、忘れずに登録しておきましょう。
また、本当に効果的な企業ホームページ(コーポレートサイト)や、ワルツのホームページ制作にかける想いについて詳しくは、以下の記事をご覧ください。
>>必要な出会いを起こす!ワルツが提唱する「ホームページのすゝめ」 | 株式会社ワルツ
>>ホームページリニューアルの進め方とは?新規制作との違いや事例 | 株式会社ワルツ
>>【第1回】ワルツのホームページ作りへの想い | 株式会社ワルツ
>>【第2回】ワルツのホームページ制作の特徴 | 株式会社ワルツ
>>【第3回】ワルツのホームページ制作の進め方 | 株式会社ワルツ
「SNS」から「オウンドメディア(自社ブログ)」へのクロスメディア
「SNS」から「オウンドメディア(自社ブログ)」へのクロスメディアも、成功しやすいクロスメディア戦略のひとつです。
「SNS」と「オウンドメディア(自社ブログ)」をクロスメディアする場合は、SNSにオウンドメディアで配信している記事(コンテンツ)内容の一部を見せたり、興味を持たれるように発信したりすると効果的です。
また、「SNS」と「オウンドメディア(自社ブログ)」をクロスメディアする際は、オウンドメディアで配信する記事内容も重要になります。
オウンドメディア(自社ブログ)で質の高い記事を作成するコツについて詳しくは、以下の記事をご覧ください。
>>中小企業にこそ必要なオウンドメディアとは?目的や成功事例を紹介 | 株式会社ワルツ
>>集客できるサイトに育てる!ブログ代行サービスの特徴やメリット | 株式会社ワルツ
>>ブログ=日記はもう古い!ワルツが提唱する「理念特化型ブログ」とは? | 株式会社ワルツ
「プレスリリース」から「SNS」へのクロスメディア
「プレスリリース」から「SNS」へのクロスメディアも、露出を増やしつつ拡散を狙う戦略として有効です。
「プレスリリース」は、広告のように高い費用は必要なく、メディアにニュースとして取り上げてもらうことで知名度を高める広報手段です。
このプレスリリースで配信した内容から、重要なポイントをSNSで抜き出して発信し、ハッシュタグを利用してフォロワーが拡散しやすいようにキャンペーンを展開することが有効です。
プレスリリースについて詳しくは、以下の記事をご覧ください。
>>PR TIMES限定「プレスリリース作成代行サービス」のメリットとは? | 株式会社ワルツ
>>2024年最新|SEO担当者必見!「PR TIMES」へのプレスリリース配信でSEO対策に?! | 株式会社ワルツ
>>プレスリリースはコスパ最高のPR方法?!有効的な活用方法や事例 | 株式会社ワルツ
「SNS」から「YouTube」へのクロスメディア
「SNS」から「YouTube」へのクロスメディアは、特に若者をターゲットにしている場合は効果的であると言えます。
YouTubeにアップされた動画コンテンツは、SNS上にリンクを貼ることで視聴することができます。
SNSで拡散されやすくするためにハッシュタグを活用することで、まだ自社のYouTubeチャンネルを見たことがない人にもアプローチすることができるでしょう。
企業YouTubeチャンネルについて詳しくは、以下の記事をご覧ください。
>>企業YouTubeチャンネルとは?開設メリットや作成手順 | 株式会社ワルツ
>>大企業・中小企業別で見る企業YouTubeチャンネルの成功事例 | 株式会社ワルツ
>>必見!企業YouTubeチャンネルの登録者を増やす方法10選 | 株式会社ワルツ
メディアミックスの効果・メリット
ここからは、メディアミックスの効果とメリットについても解説していきます。
多くの人の認知度を同時にアップできる
メディアミックスで様々なメディアに同時に広告を掲載することで、ターゲットが広告を目にする機会を増やすことができます。多くの人からの認知度を同時にアップしたい場合、メディアミックスは最大の効果を発揮します。
たとえば、駅のホームで見かけたポスター広告の映画が、テレビCMでも流れていて興味を持つといった具合に、何度も目に触れることで購買意欲の促進にもつながります。
様々なターゲット層に同時にアプローチできる
様々なメディアに広告を出稿するメディアミックスは、特定のターゲット層だけでなく、幅広いターゲット層に同時にアプローチすることが可能です。たとえば、年齢層の若い人にはインターネットやSNSといったメディアでの広告が有効ですが、年齢層が高くなってくると、新聞や雑誌といったメディアでの訴求が有効です。
メディア(広告媒体)は、それぞれ得意とするターゲット層が違います。そのため、メディアミックスを行うことで異なるターゲット層に同時にアプローチが可能となるのです。
メディアの短所を他のメディアで補い合える
メディアには、それぞれ長所と短所があります。たとえばテレビCMは映像と音楽で商品の具体的なインパクトを消費者に与えることができますが、詳細な説明を行うには向いていません。
一方、インターネット(WEBサイト)や新聞といったメディアは、詳細な説明をするのは得意ですが、短時間でインパクトを与えることは不向きです。
メディアミックスを行うことで、あるメディアの短所を別のメディアで補いながら、相乗効果によって商品・サービスをPRしていくことが可能になります。
メディアミックスの成功事例
ここからは、具体的なメディアミックスの成功事例を見ていきましょう。
ポケットモンスター
「ポケットモンスター(ポケモン)」は、言わずと知れた大人気コンテンツです。ポケモンは、ゲームにはじまり、TVアニメ、漫画、映画、スマホアプリ、関連グッズといった具合に、様々なメディアミックスに成功した事例です。メディアミックスの代表的な成功事例として、文部科学省が取り上げるほどです。
また、ポケモンは日本のみならず、海外でも爆発的な人気を博しており、世界レベルでのメディアミックスに成功した事例と言えます。
鬼滅の刃
2020年に日本で一番ヒットしたコンテンツといえば、「鬼滅の刃」でしょう。鬼滅の刃は、週刊少年ジャンプの連載漫画でしたが、TVアニメ化されたのちに映画化されています。
その勢いは凄まじく、映画の興行収入は371億円(2021年2月8日時点)となっており、歴代一位の記録も塗り替えました。
また、そのブームをテレビやインターネットメディア、新聞などあらゆるメディアが報じたことで、更に多くの人がブームに参加する後押しをしました。まさにメディアミックスの威力が発揮された事例と言って良いでしょう。
ジャパネットたかた
テレビCMでおなじみの「ジャパネットたかた」は、テレビだけでなくインターネットや紙カタログ、チラシ、ラジオなどのメディアミックスを展開することで急成長を遂げた企業です。
漫画やゲームといったコンテンツ以外でも、メディアミックスの成功事例を知る上では貴重な事例と言えるのではないでしょうか。
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クロスメディアとメディアミックスについて色々と解説してきましたが、重要なのは「メディアごとの特性・利点を知って、上手に活用すること」です。そのために必要なのは、各メディアに対する豊富な知識であることは言うまでもありません。
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2024.04.15